検査機器の用途
検査機器の用途は各分野でこの様に使用されております。
- 電磁検査機器
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電磁検査機器は渦流・漏洩磁束など電気を応用した非接触で高速検査が可能な検査機器です。
検査の対象となる材料は電気を通す導電体になり、製造時では、線・棒・管・板の素材探傷として、また加工後では、部品探傷・異材弁別検査などに使われています。
保守検査では、原子力・航空機・プラントなどの検査に使われています。また導電率計に代表される物性検査器や膜厚計なども産業界で多く使われています。
空港で使われている金属探知器、戦後の安全確保に使われている不発弾探査・地雷探知機も同分野です。 - 磁粉探傷検査機器
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磁粉探傷検査は、磁気を利用して表面の欠陥を検出することができます。
丸棒鋼角鋼片の一次素材から、クランクシャフト、カムシャフトなどの自動車部品や航空機エンジン、鉄道車両の車軸や連結器など、幅広い鉄鋼製品の品質管理に利用できます。
浸透探傷検査は、検査物の材質を問わず、浸透液、現像液、洗浄液の3液を用いて表面欠陥や貫通欠陥を見つけ出す方法です。
浸透液には染色浸透液と蛍光浸透液があり航空機エンジン部品、ロケット部品や、半導体、新素材の検査など幅広く利用できます。 - 放射線検査機器
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放射線検査機器は、X線あるいはγ線の各種の性質を利用した検査機器です。
写真作用を用いたX線フィルム撮影装置、回折現象や蛍光X線を利用した分析装置、透過吸収作用を用いた放射線厚み計測装置、蛍光作用や電離作用を利用した放射線検出器と画像処理装置を組み合わせたTV透視装置やCT装置などがあります。
これらの装置は、鉄鋼の圧延工程での厚み計測、各種部品の内部構造の検査あるいは欠陥検査に、また半導体内部構造の検査、プリント基板のはんだ付け検査、食品に含まれる異物の検査などに利用されています。 - 超音波検査機器
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超音波検査機器は、直進性が高い超音波の特性を利用して、検査物の内部・裏側まで簡単に透通できる検査機器です。
製造工程における内部欠陥割れ溶接不良、接着不良の検出、材料判別、物性検査、厚さ・寸法測定などに幅広く使用されています。保守の分野でも広い用途で使用され、安全を担っています。
超音波深傷器、超音波厚さ計、超音波音速計、超音波硬度計の単体装置から、オンライン用システムまで豊富な実績と共に取り揃っています。